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2025/01/12

1/12巻頭言 2025年新年礼拝宣教「はとであり、へびである」 その②

谷川俊太郎さんのさらに有名な作品に「生きる」があります。私自身とても好きな詩です。

「生きる」 
生きているということ  いま生きているということ それはのどがかわくということ 木もれ陽がまぶしいということ ふっと或るメロディを思い出すということ くしゃみすること あなたと手をつなぐこと 
生きているということ いま生きているということ それはミニスカート それはプラネタリウム それはヨハン・シュトラウス それはピカソ それはアルプス すべての美しいものに出会うということ そして かくされた悪を注意深くこばむこと
生きているということ いま生きているということ 泣けるということ 笑えるということ 怒れるということ 自由ということ
生きているということ いま生きているということ いま遠くで犬が吠えるということ いま地球が廻っているということ いまどこかで産声があがるということ いまどこかで兵士が傷つくということ いまぶらんこがゆれているということ いまいまが過ぎてゆくこと
生きているということ いま生きているということ 鳥ははばたくということ 海はとどろくということ かたつむりははうということ 人は愛するということ あなたの手のぬくみ いのちということ

谷川さんは、「生きているということ」とは「すべての美しいものに出会うこと」だと言います。ミニスカート、プラネタリウム、ヨハン・シュトラウス、ピカソ、アルプス・・・ それ以外にも世界には美しいものがたくさんあります。そのような美しいものと出会い、それを「美しい」と感じること。あるいは「すばらしい」と言えること。それこそが「生きている」ということだと詩人は言います。        つづく

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