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2020/01/05

1/5元旦礼拝宣教 「神の創造された世界とドブネズミ」 その1」

創世記1章31節「神が造ったすべての物を見られたところ、それは、はなはだ良かった。」
1.はじめに
毎年干支にちなんで宣教をしています。深い意味はありません。今年で三回目の「鼠年」となります。干支と聖書は当然無関係。二周目に突入した時に「止めよう」と思ったのですが、止める勇気がなく続いてしまっています。人生は常にそんなものなのかも知れません。今年は、ネズミですが、聖書には「これ!」といった記事がありません。そういえば12年前も困ったような記憶があります。「モグラネズミ」とか、「トビネズミ」などが聖書には登場しますが、この方々は、動物の分類上はネズミとは別の生き物だそうで、さてどうしましょう。
2.ネズミと言えば
ネズミと言えば強烈な思い出があります。通っていた小学校の中庭には、ニワトリ小屋とウサギ小屋がありました。小屋と言ってもキチンとした建物で中庭はちょっとした動物園のようでした。それぞれの小屋は埋設式の排水溝で繋がれていました。ある日、ウサギ小屋の掃除をしていると、排水溝からこげ茶色の物体が飛び出してきました。大きさは猫ぐらい。そいつが突進してきたのです。「ギヤアアア」。奥田少年の悲鳴が中庭に響きました。それは巨大なネズミでした。悲鳴を聞きつけた担任の西川先生が「奥田君、それはドブネズミです。絶対に触らないようにしてください。絶対にね」ととても冷静に注意されるものだから、一層恐怖感が募ったのを覚えています。以来、私にとってネズミは「ドブネズミ」であり、ミッキーマウスが微笑もうが、ジェリーが可愛かろうが、ネズミと言えば「ドブネズミ」が定番となりました。
それでこの唯一のネズミの記憶である「ドブネズミ」について元旦礼拝で語るしかないと決め、紅白歌合戦も見ないで「ドブネズミ」について調べました。そこで私は大変な発見をしたのです。ドブネズミをネットで検索するといろいろと見つかるわけです。この「ドブネズミ」という名前は当然ニックネーム、ただの通称、あだ名だと思っていたので「こいつの本名を調べてやろう」とさらに検索すると、なんと、これが本名だったのです。「ドブネズミ」に同情しても、とは思いますが、しかしこの本名はないやろうと思ってしまいました。誰が命名したのか知りませんが、これはひどい。
例えば、子どもの頃、よく土間で見かけたバッタみたいな奴。コウロギの親玉みたいな奴が勝手口なんかにいました。私の田舎では「便所コウロギ」というありがたくない名前で呼ばれていました。しかし、当然これは本名ではなく、正式名称は「カマドウマ」という立派なお名前がありました。あるいは「ハエトリムシ」という、これもパッとしない名前の虫がいますが、これは皆さんもよく知っている「カマキリ」の別名です。いくら「便所コウロギだ」、「ハエトリムシだ」と罵倒されてもちゃんとした本名があれば、なんとか耐えられるものです。
つづく

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